11月23日よりプレミアカップトーナメントの本開催がスタートしました。
この記事を書いている27日の朝時点では16強まで絞り込まれており、初回開催はいくつもの強豪クラブが名を連ねる形となりました。
私が所属するハンニバルも何とかそこに残ることができました。
※残念ながらトレセンCが利用可能になるベスト4を目前にして準々決勝で負けてしまいました(涙
ここからさらに4チームまで絞り込まれます。
本来ならば、本開催でワクワクの1週間のはずが、スターホースシリーズ始まって以来の大騒動が起きました。
スタホ4における新要素である自馬固有の特性(スキル)を殿堂馬レース(グランドマスターズ&プレミアトーナメント)では発動させない仕様に変える、というリリースを運営側が発表したためです。
これに、プレイヤー側が大反発をした結果、運営サイドがこの意向を汲み特性は殿堂馬レースでも発動される仕様とすることで決着をしました。
この一連の流れを私見を交えつつ振り返ろうと思います。
■事の発端となったリリース
大騒動の発端となった運営側のリリースについて、その主要部分を引用します。
グランドマスターズ/プレミアトーナメント(以下、殿堂馬レース)での、特性発動の仕様変更に関するお知らせとなります。
特性の発動条件におきまして、
「天才少年:①条件戦無敗の牡馬 ②今回3歳限定戦に出走」や、「グランプリ:①有馬記念に出走 ②宝塚記念に出走」など一部の特性の条件に、殿堂馬レースでは絶対に発動できない条件が含まれており、特性発動において、不公平感がある旨お客さまのご意見を受けておりました。
上記理由もあり、12月のアップデート時に、殿堂馬レースでは、特性を発動させない仕様へと変更する予定となっておりました。
(中略)殿堂馬レースで、特性が発動しないのは11月のアップデート以降より正式に仕様とさせていただきました。
本来12月のアップデートで変更されるものが間違って11月に適用されてしまったとか体制がお粗末すぎる
とか
変更するにしてもプレミアトーナメントの本開催が始まる前にしておくべきだろ、
といった突っ込みどころには眼をつぶります。
殿堂馬レースにおいて、特性が発揮されない、ということに対して、プレイヤーたちの怒りが爆発する形となりました。
しかし、運営のツイートに対する怒りの返信が大量に寄せられることになりました。
さらにほのぼの氏は、スターホース4公式アカウントのフォロー外しを提唱し、これに多くのプレイヤーが賛同した結果、公式アカウントのフォロワー数5898がみるみる減っていき、5500を切る水準にまでなりました。
この動きに慌てたのか、運営側は26日の21時において、
殿堂馬レースでの特性発動に関する仕様を元に戻す方針
を発表することになりました。
結果をみれば、プレイヤーからの意見を踏まえて実施した措置に対してさらに多くのプレイヤーからの反発を受けた結果、元の鞘に戻った、という話になります。
■プレイヤーたちはなぜ怒りを爆発させたのか
こんな大騒動になるとは運営側も思っていなかったと思います。
たかだか引退後のレースで特性が発揮されないくらいで怒ることもないだろう、と。
ここからは推論になりますが、1つの要因は特性自体が現役時代に効果を実感できるほどの威力がなかったため、引退後に期待していた人が多くいたという事が挙げられます。
現役時代は、特性が発動してもオッズが目に見える形で影響するわけでもなく、だからといってオッズを超越してガンガン勝てるとするのも馬券などの関係上難しいというのは容易に想像がつきます。
だからこそ、引退後、準決勝と決勝までは馬券を買う場面もないプレミアトーナメントならば特性の威力が発揮されるのではないかと期待するのは自然です。
それに期待して数万、数十万ものお金を投じて株券ガチャや株券購入をして、苦労して特性をつけた馬を殿堂馬にしたのに(しようとしたのに)、やっぱり殿堂馬レースでは発動しませんとなれば心穏やかではないでしょう。
もう1つはこのリリースに至るまでのプロセスも良くありませんでした。
血統表配合における不具合の問題が尾を引いているのもそうですが、今週から始まったプレミアトーナメントでは、90~70万枚の馬をそろえたチームが、わずか数万枚の馬が並んだチームに惨敗してしまったというような過度なジャイアントキリングな結果が続発しました。
本開催においても、人気順は表示されるものの、オッズが表示されないことも結果に対する不信感を増幅させました。
もちろん、強い馬が必ず勝つとは限らないのが競馬ですし、100倍を超える青字オッズ馬で1~3着を占めるような”事故”が起きることもありえると思います。
ただ、それが頻発するようならば、まじめに取り組むのが馬鹿らしくなってしまいます。
このようなモヤモヤを抱えている中での、プレミアにおける特性無効のリリースだったことが少なからず影響を与えたと思います。
■プレミアコンテンツに対する熱量の差(追記)
プレミアトーナメントは、前述の通り、
■オッズが見えない中、圧倒的な戦力差があっても不可解な負けが起きることがままある
という点に加え、
■他チームから獲得したアシストホースが勝敗の鍵を握りすぎていて、勝った気も負けた気もしないシーンがままある
という致命的な問題を抱えています。
あらためて思うのは、この部分に対する不満の声はツイッター上でも常にあがっており、フラストレーションが少なからずたまっている中で、プレミアトーナメントに水を差すようなリリースをなぜ運営は平気に出せるのか、という点です。
そもそも、11月の公式生放送でも弁解も言及もありませんでした。
スタホ3におけるプレミアカップ、スタホ4におけるプレミアトーナメントといったプレミアコンテンツに魅力を感じている人は私を含めて多数いると思います。
私は開発側自身が「スターホースの価値はどこにあるのか?」を見失っているように思えてなりません。
スターホースをスターホースたらしめているのは何なのでしょうか。
決してWBC・SWBCの存在があるからではないと思います。
(早くこんな架空のレースなくしてしまえ!)
馬券の魅力もあるでしょう。
また、スタホ4のコンセプトである「闘え(バトル)」の部分にもその兆しは感じるものの、海外G1の大混雑によるバランス崩壊がそれを台無しにしています。
チームと連携したプレミアコンテンツには大きな価値があるのではないでしょうか。
しかし、なんだかプレミアトーナメントではその価値を生かし切れているようには思えないのです。
(追記)
ノーアイデアでかみついているような感じになってしまったので、もう少しこの辺のところを書きます。
皆さんも薄々感じているかもしれませんが、現在のプレミアの問題点の根っこに「(駒となる殿堂馬の)ライフ(命)が無限」という点があると思います。
これはどういうことか、というと、殿堂馬を一度作成すると、調子や疲れにより出走不可の時期があるものの、基本的には同じ馬で何度でも挑むことができます。
同じ殿堂馬レースであるグランドマスターズでは1日5回開催されるレースをわずか5勝でサヨナラ(強制卒業)するのに対して、プレミアムなコンテンツであるプレミアトーナメントにはなぜそうした制約がないのでしょうか?
実は、スタホ3のプレミアに緊張感がなくなったのも、ここに原因があります。
もともと、スタホ3では作成した殿堂馬は4回の出走権利を与えられており、この限られた試行回数(=ライフ)があるからこそ、緊張感と熱量(思い入れ)が生まれてきました。
数万~数十万円のお金とメンバーの貴重な時間の結晶である殿堂馬の”限られた命”を預かる、という点に編成の真の醍醐味があったといえます。
それがバージョンアップの際に1回復活することが当たり前になり、最後はとうとう実質的に無限に出れるようになってしまいました。
スタホ3における個人プレミア(i-premia)はあまり盛り上がりませんでしたが、これもライフが無限だったのです。
スタホ4のプレミアトーナメントも、ライフを無限にするという改悪がなされたうえ、そうしたがゆえに、強い殿堂馬とそれを束ねるクラブが他を圧倒しすぎないようにバランス調整をする必要が生まれた結果、
■過度なジャイアントキリングの頻発
■アシストホースによる運ゲー化
という問題を引き起こしている、と私は考えます。
個人的には、殿堂馬のプレミア出走は1~2回でいいと思います。
限り(制約)があるからこそ考えるし、熱くなる、これはゲームの大原則といってもいいのではないでしょうか。
いろいろ書きましたが、今後、スタホ4がどうなっていくのか楽しみよりも不安のほうが大きいのがとても残念です。