先月はグレイハウンドメア族が登場するなど、スターホース4で未登場の系統は徐々に減ってきています。
そんな中、注目された9月の新発売の牝馬のスターホースカードは、ピラ族のダンシングキイでした。
というのが第一印象ではありますが、そこはフラットに分析しました。
4種類の20周年ガチャのうち、サドラーズウェルズ系のURテイエムオペラオーが目玉のガチャの売れ行きが悪かったので、相性の良い牝馬の投入でテコ入れの意味があったかもしれませんね。
なんとなく大人の事情を感じるラインアップではあります(笑)。
まあ、あくまで参考程度にしていただき、自己責任で購入を検討ください。
■SSR株「ダンシングキイ」(ピラ族)
ピラ(PL)族
堅実相手となるラインは、バードキャッチャー系(鉄板)、トウルビヨン系、セントサイモン系、サドラーズウェルズ系、ノーザンテースト系、レイズアネイティブ系
エレメント構成(上段左から母母、父父、下段左から父母、母父)
PL族 | 瞬 | 小 | NS系 | 芝 | 瞬 |
BA族 | ダ | 遠 | SM系 | 芝 | ダ |
→1983年に米国で生まれ、競走馬としての出走実績はなく、1987年に繁殖入りし、
1990年に社台ファームが購入して日本にやってきた。
日本での種付け初回からクラシック~長距離戦線で主役を張る活躍を見せたエアダブリン(父トニービン)を輩出し、その翌年には牝馬G1を2勝したダンスパートナー(父サンデーサイレンス)、さらにその翌年には種牡馬としても成功した菊花賞馬のダンスインザダークと立て続けに名馬を出したことで脚光を浴びた。
さらにダンスインザダークから5年後の晩年にも無敗で桜花賞を制したダンスインザムードを出すなど類を見ない繁殖実績を残した。
さて、スタホ4的な見地でみると、自身のパラメータは高い勝負根性を筆頭に瞬発力とスタートを備え、右回りも左回りも苦にしない、さらにマイルから長距離戦までこなすという優秀ぶりが光ります。
また、父がニジンスキーであるため、3代前血統表配合で使うと、マイナーライン配合の恩恵を受けやすいのもポイント。
ただ、ファミリーラインがピラ族であるため、これが購入するかどうかの判断を分けると思います。
3大始祖ライン、さらにはサンデーサイレンス系もオルコックアラビアン系もニックスが入らないため、これらの系統を軸にしている人は手を出しにくいかもしれません。
逆に、トウカイテイオー(トウルビヨン系)、シンザン(セントライモン系)、テイエムオペラオー(サドラーズウェルズ系)といった非主流派で組んでいる人ならば印象が違うと思います。
個人的には、ピラ族もニジンスキー系の両方のエレメントが瞬発であるため、他の血統で根性や左右を補っていく必要がある点、さらにサンデーサイレンス系とヘイルトゥリーズン系とナスルーラ系と組み合わせづらい点などから、血統構築の難易度が高くビギナー向けではないなという印象ですね。
ちなみに、サンデーサイレンスで再現配合となります。
UR+まで強化した人がパラをアップしてくれているのでご紹介します。
ダンシングキイのパラです。UR+がMAXですね。パラはそこまでいい感じではないですかね。テイエムオペラオーと合わせるなら使えるかも。 pic.twitter.com/kMcTFMQyYo
— ヒロヒロ厩舎(スタホ4) (@JPvKTKfrwYbSqCD) September 10, 2020
■SR株券「リュヌドール」(ケードメア族)
ケードメア (KM)族
堅実相手となるラインは、サドラーズウェルズ系(鉄板)、マンノウォー系、ミスタープロスペクター系、レイズアネイティブ系、グレイソヴリン系、タッチストン系、セントサイモン系
エレメント構成(上段左から母母、父父、下段左から父母、母父)
KM族 | 小 | 瞬 | NS系 | 芝 | 瞬 |
Be 族 | 遠 | 健 | NR系 | 根 | ス |
→ダンシングキイが米国産ならば、こちらはフランス産(2001)で伊G1を勝つなど重賞3勝をあげ、2004年のジャパンカップに参戦したこともある。
欧州で繁殖入りしていたが、2010年の繁殖セールでノーザンファームによって落札されて来日。
2015年にディープインパクトとの仔がフィエールマンで菊花賞と天皇賞連覇を果たすことになる。
さて、スタホ4におけるケードメア族は販売された馬で最高がRだったので、販売されたSR級として初登場となります。
ダンシングキイと同様に3大始祖系統&サンデーサイレンス系のいずれともニックスがつかいない非主流の一派なので評価が分かれるところです。
テイエムオペラオーやヴァルトガイストのサドラー系、ドバイミレニアムやフサイチペガサスのミスタープロスペクター系、レイズアネイティブ系のイージーゴアがUR+以上になっているが使いどころがない、という人にとっては、この馬をクッションにすると、血統構築に幅ができると思います。
自身のパラも遠征適性と右回り適性と道悪適性が強調できるポイントも全体的には平凡な印象。
この馬も父がニジンスキー系であるため、いまのところはマイナーライン恩恵を受けやすい形です。
再現配合は今のところありませんが、ディープインパクトが登場すれば対象となると思われます。
■R株券「サンエイサンキュー」(ミスアグネス族)
ミスアグネス(MA)族
堅実相手となるラインは、バザード系(鉄板)、バイアリーターク系、トウルビヨン系、ノーザンテースト系、ノーザンダンサー系、ゴドルフィンバルブ系(非ニックス)
エレメント構成(左から 母母、父父、父母、母父)
MA族 | 芝 | 遠 | NT系 | 根 | 坂 |
MA族 | 芝 | 遠 | TS系 | タ | 坂 |
→1989年生まれというと、ニシノフラワーと同期。新馬戦連闘からさらに3連闘で札幌3歳ステークスに出るなど新馬シーズンから無茶づかいが目立つも、阪神3歳牝馬(現阪神ジュベナイズフィーリーズ)で2着、オークス2着のほかクイーンカップと札幌記念、サファイヤステークスの重賞3勝という実績を残した。
しかし有馬記念で競走中止となると熾烈な闘病生活ののち死去した。
下記のデータベースサイトをみたらわかるように、クイーンカップ勝利から弥生賞という異例のローテであったり、オークスから休みなしで夏競馬を2戦し、そこから秋のトライアル重賞を2戦使うなど、賞金欲しさの馬主本位なレース選択がなされており、それが有馬記念の故障につながったといわれる。
https://db.netkeiba.com/horse/1989100230/
スターホースにおける連闘プレイ・馬主本位の賞金稼ぎをリアルにやるとこんな悲劇が起きてしまう、というやるせない気持ちになる同馬ですが、根性と体質という重要パラが優遇されています。
また、父親がノーザンテースト系であるのは、ミスアグネス族の同馬にとって、根性エレメントを積めるだけでなく、ニックスが入るうえにマイナーライン恩恵も入るという一石三鳥の役割を担っています。
まだ、バザード系の種牡馬がいない点や、数少ない堅実相手のうちゴドルフィンバルブ系が非ニックスなどのネックはあるものの、全体的にR級の割にはお買い得感があります。
はじめたての厩舎も、サンデーサイレンス系などの序盤株券との相性は悪いものの、配合バリエーションを発展させるうえでミスアグネス族のこの馬は1枚だけ持っておいてもよいかもしれません。