血統配合理論解説

基礎から始めるスタホ4“配合”入門(遺伝要素、継承型、堅実回し)

スタホ3時代に、「基礎から始める“配合”入門―配合基礎(遺伝要素、継承型、堅実回し)編」という記事を書きました。

スタホ4になってから、妙にアクセスが集まっているため、以前の記事をリメイクしてお届けしたいと思います。

 

 

馬づくりをする上で、どのような種牡馬/繁殖牝馬を選んだらよいかよくわからない方、多いと思います。

今回のスタホ4では従来の「インブリード」の概念に加え、「ラインニックス」「ラインエレメント」が加わり、さらに複雑な感じとなりました。

そもそも「堅実」とか「一発」とかどうやって決まっているの?という人もいるかもしれません。

よくよく考えたら、昔からスタホはもちろん、ダビスタとかウイポなどのゲームをやったことなかった人にとって、馴染みがない概念であるのは当然。
SEGAがスタホ3のJUNKEY‘S CLUBで説明をしてはいますが、初心者の方にはもっと噛み砕いて説明する必要があるようです。

そこで、スタホ廃人の方々にとっては退屈で価値のない内容かもしれませんが、配合の初歩をモモマル式にお伝えしたいと思います。

 

 

配合で考えるべきこと

そもそも配合とは、父馬と母馬をくっつけて1頭の馬(仔馬)をつくることです。

「牡馬と牝馬がいりゃ何だっていいんだろ!」みたいな人はどうぞご退出ください。
どうせつくるなら、良い馬を作りたいですよね。

ここで整理、良い繁殖馬って何でしょうか。まあ以下のように分類されますね。
・素質

・パラメーター

・血統背景

1つ1つもう少し詳しく解説します。

 

  • 素質(オッズ出力+オッズ維持力)
    ⇒レースに出て、人気になるための力ですね。
    世の多くの人が最重要視している要素です。
    たまにオッズ出力はいいけど維持力が無い馬とか
    オッズ出力は悪いけど維持力がある馬とかいます。自家製馬の場合、親から子供に受け継がれる素質要素とは、以下の要素でしょう。
    □両親の素質残量
    □着恩恵
    □勝ち星恩恵(G3~G1勝ち星数)
    □冠恩恵(各種3冠制覇、完全制覇など)
    □配合コメント恩恵(G1勝利同士、WBC勝利同士、3冠同士、完全制覇同士など)上記要素を参照し子に素質が遺伝するわけです。

 

  • パラメーター(芝・ダ適性、遠征適性、坂適性、右・左回り適性、小回り適性等)

⇒レースコース特有の特徴に対応できる力です。
例えば、中山や阪神はゴール前に急坂があり、「坂適性」が重要になりますし、WBCのレースは中央競馬ではない場所で行われるため「遠征適性」が重要になります。

どうもスタホ4ではこのパラメーターがレース結果に与える影響が大きくなっていると開発者がコメントしており、従来よりもさらに重要性が高まっているといえそうです。

昔は遠征や坂、右回りなどのパラメーターは「裏パラ」といって、引退してなお見ることができない要素でしたが、スタホ3のあるバージョンからアイテムを使ってみることができるようになり、今や出走表でみんなに公開されるまでになりました。

 

  • 血統背景
    ⇒血統内に、次世代に有利に働く血を持っていたり、配合しやすい血統ラインだったり、次世代に影響を及ぼす要素ですね。
    仔馬もいずれ引退して親になるわけですから、これも立派な力なんですが、1代限りの発想しかできず疎かにしている人が多い要素でもあります。上記3つの遺伝要素を“バランス良く”向上または維持していくことが配合におけるポイントなわけです。
    大事なのはバランス良く、です。
    配合を繰り返し、パラを意識して親からの遺産を貯めていく、というイメージです。
    多くの人は素質にばかり気にとられて失敗しているわけです。

 

 

継承型とその決まり方

繁殖馬(種牡馬、繁殖牝馬)の見方を学んだところで、その組み合わせを考える基本をお伝えします。

・素質
・パラメーター

がどれだけ子どもに継承されるかは、継承型(大穴~鉄板型)によって決まります。
両親の要素を確実に継承する:鉄板⇔堅実⇔平均⇔一発⇔大穴:両親の要素を無視する
という具合です。
あと、意外に忘れがちなんですが、パラも継承型によって遺伝されやすさが変わりますし、スタホ4では「十分活躍させた場合は適性を仔馬に引き継ぐ」(開発だより12月版)という要素もあります。

配合のポイントが“バランスよく”向上または維持させていくことにあることから、なるべく鉄板・堅実でいきたいわけですね。

また、今回の新要素である「ラインニックス」とは堅実・鉄板配合が血統表内に何個あるのか?という話でもあるので、スタホ3よりもさらに重要になりましたね。

この重要な継承型は、父馬のサイヤーラインと母馬のファミリーラインによって決まります。
文字だけだとわかりづらいかもしれませんので、以下の図を確認ください。

たとえば、
サンデーサイレンス系とカミラ族の組み合わせであれば堅実
ダーレーアラビアン系とクリームチークス族の組み合わせであれば一発(正確には大穴)になるわけです。

継承型の組み合わせ表と堅実配合ループ

その組み合わせ表は以前の記事で書きましたが、再掲します。


ただ、膨大な組み合わせ数なので、覚えきれないかもしれませんし、使いこなせるか不安になるかもしれません。

 

実は、この中で特定のラインを使うだけで簡単に堅実配合が可能な堅実グループなるものが存在します。

代表的なものを下記します。
例1
牡馬ライン
・サンデーサイレンス系
・ノーザンダンサー系
牝馬ライン
・レイトンバルブメア族
・カミラ族
・バートンバルブメア族

例2
牡馬ライン
・ダーレーアラビアン系
・バイアリーターク系
・ヘイルトゥリーズン系
・ナスルーラ系
・ダンチヒ系
・ニジンスキー系

牝馬ライン
・ペネロペ族
・アンティシペイション族

例3
牡馬ライン
・ダーレーアラビアン系
・ゴドルフィンバルブ系
・レイズアネイティブ系
・タッチストン系
牝馬ライン
・プリンセス族
・メイドオブマッサム族

上記のグループ内の血統ライン同士を配合するだけで、簡単に堅実配合になります。

しかし、大事なのはこの中でグルグル回すことではなく、最終的な締め(=発動)において、どのような状態が理想なのかを予めイメージしておくことです。
その一つの形が鉄板配合かつ良質のインブリード※がかかる状態です。
※この部分はまた改めて

そのためには、ときにそれぞれのグループから抜けていくことも必要になります。
グループからグループへと移行するうえでの“つなぎ役”として使いやすい系統ラインも存在します。

奥が深くて面白そうでしょ。

配合/血統についてはまた書きます。

では。

この記事の評価をお聞かせください

-血統配合理論解説
-, , , , , ,